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Thursday, May 6, 2021

いつもの味で食の防災 まちづくりセンターがレシピ - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

大阪ニュース

2021年5月7日

 大阪市の大正区まちづくりセンターは、乾物や缶詰などの備蓄食材を使ったオリジナルレシピを区民から募り、「災害時のおいしいアイディアレシピ」として冊子にまとめた。電気や水道、ガスなどライフラインが寸断し、流通の混乱で心身ともに強いストレスにさらされる大規模災害時。同センターの担当者は「食べ慣れたおいしい食事で元気になり、ストレスを和らげる」と、“食の防災”を呼び掛ける。

柔らかなイラストと写真、防災プチ情報も掲載した冊子。「目に届きやすく、手に取ってもらうように工夫した」と森さん(中央)とまちづくりセンターの職員=大阪市大正区

 大阪湾に面し、三方を三つの川に挟まれている大正区。海抜0メートル地点が多く、近い将来に発生が懸念される南海トラフ巨大地震では、発生から2時間ほどで津波が区内に到達すると想定されている。

 住民の防災危機意識の向上が課題だが、昨年は新型コロナウイルス禍でイベントや訓練が開催できなかった。このため、「集まらなくてもできる」ことに取り組もうと、レシピコンテストを実施することにした。

■在宅避難を想定

 コンテストでは災害発生後4日が経過し、在宅避難で電気、ガス、水道が止まっているという状況を想定。カセットコンロは使えるが、停電で冷蔵庫の食材は傷み、水は十分に使えない環境と仮定した。

 乾パンや「アルファ米」など、いわゆる防災食品に限らず、切り干し大根やツナ缶、スナック菓子などの常温保存可能で、普段から食べ慣れている食材も使えることがポイントになる。防災士や料理研究家が、実際にレシピ通り調理して審査した。

 最優秀賞は、乾燥した切り干し大根やヒジキを水で戻し、ツナ缶、ごま油、塩、しょうゆで味付けした「干し野菜ナムル」。味付けのりや韓国のりをまぶせば、おつまみや副菜にも最適で、火を使わずに調理できてカルシウムや食物繊維、鉄分と栄養豊富な点も評価された。

 そのほか、ホットケーキミックスにレトルトの栗ぜんざいを混ぜて焼いた「食べたらどらやき」は、災害時の心をほぐす甘味になると高く評価。アルファ米にコーンスープの素(もと)やコーン缶、ツナ缶を入れた「みんな大好きコーンライス」は小学生のアイデアだった。

■少し余分に購入

 「もしも」を考えて防災食を買い込んでも、気付けば長い賞味期限が切れていたということもある。“食の防災”はおろそかにしてしまいがちだが、身近な乾物や缶詰ならば、何個か余分に買えるはず。

 同センターの防災士・森由美さんは「災害で物流が止まれば、スーパーに商品はない。普段のお買い物の時に少し余分に買って、備蓄食に持っておいてほしい」と呼び掛けている。

 冊子には、防災のプチ情報も記載。大正区役所内のまちづくりセンターで希望者に配布している。

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