〈あらすじ〉
美容師のサミア(ニスリン・エラディ)は臨月のお腹を抱え、カサブランカの路地をさまよっていた。モロッコでは未婚の母はタブーであるため、サミアは仕事も住まいも失ってしまったのだ。小さなパン屋を営むアブラ(ルブナ・アザバル)は、路上に座り込む彼女を見るに見かねて家に招き入れる。未亡人のアブラは、幼い娘のワルダとの生活を守るために、心を閉ざして働き続けていた。伝統的なパン作りが得意でおしゃれが好きなサミアとの暮らしで、アブラの心が変化し始める。そしていよいよサミアの陣痛が始まり……。
〈解説〉
日本で初めて劇場公開される、モロッコ製作の長編劇映画。孤独な2人の女性の交流から、モロッコ社会の問題が浮かび上がるヒューマンドラマ。監督・脚本のマリヤム・トゥザニの長編デビュー作。101分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆メッセージ性の強い映画ながら、演出や撮影は抑制が利いている。女同士の助け合いが救いだが、いらだたしさも少々。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆謙虚で控え目な語り口だが、余分な葛藤がときおり混じる。パン生地をこねる手に別の手が重ねられる場面は作りすぎ。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆静かに見守る眼差しと、見張って裁く眼差しが、女社会に歴然と存在する。パン屋の人々の優しさが物語をより残酷に。
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森直人(映画評論家)
★★★★★柔らかで静謐、同時に衝撃も大きい。米映画『17歳の瞳に映る世界』に通じる意思が厳しい慣習の中からそっと立ち上がる。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆パンを捏ねて焼く食文化、出産を通じて女性の連帯を描くモロカン・フェルメールな映像は、問わず語りな印象を残す。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『モロッコ、彼女たちの朝』(モロッコ、仏、ベルギー)
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開中
https://longride.jp/morocco-asa/
未婚の母はタブーとされるモロッコで、臨月のお腹を抱えてさまよう…「出産」を通じて描く“女性の連帯” 「モロッコ、彼女たちの朝」を採点! - 文春オンライン
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