
一連の結果から(1)卵子がジュノ構造体を制御し、卵子染色体の近くで受精が起きないようにしていることや、(2)受精後はアクチン構造体が、精子染色体を卵子染色体から常に遠ざかるようにし、精子染色体の放出を免れていること――を突き止めた。 また、ヒトの不妊治療で使われる顕微受精法(ICSI)を使い、精子染色体をわざと卵子染色体の近くに入れた受精卵を作ったところ、約30%で精子染色体が卵子染色体と融合して放出されてしまった。研究グループの阪大微生物病研究所の伊川正人教授(生殖生物学)は「顕微授精法では、卵子染色体から遠い所に精子染色体を置く必要があるだろう。こうして顕微授精の効率が良くなれば、不妊治療が安心、安全なものになっていくのでは」と述べている。 哺乳類の卵子は一般に光に弱いため、レーザー光を照射しての解析が難しかった。このため研究グループは高感度カメラを使いレーザーの出力を抑えて観察する方法を確立し、今回の成果を上げた。 研究グループは理研生命機能科学研究センターの森雅志研究員(発生生物学)ら、阪大の伊川教授のほか、近畿大学、扶桑薬品工業、国立遺伝学研究所の研究者で構成。成果は米国の細胞生物学誌「ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー」に8月23日に掲載され、理研などが9月2日に発表した。
受精卵が精子染色体を維持する仕組みを発見 理研、阪大など(Science Portal) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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