食欲の秋はつい食べ過ぎて、中性脂肪が増え動脈硬化を促進させる一方、肝臓に中性脂肪がたまる脂肪肝、高血糖&高血圧の増悪などにもつながりやすい。食事の見直しに加え、余分な中性脂肪を燃焼させる運動習慣も欠かせない。だが、「身体を動かせ!」といわれても、仕事で疲れた身体にはしんどい。

「日常生活動作で身体に負荷をかける『ついで運動』がお勧めです。意外に効果は高いですよ」とは、栗原クリニック東京・日本橋(東京都中央区)の栗原毅院長。生活習慣病患者への生活指導で、薬からの脱却を数多くサポートしている。

”ついで運動”のひとつは、電車の中の「ヒールレイズ」。転ばないようにしっかり手すりやつり革に捕まった状態で、ゆっくりとかかとを上げて下げる。これを繰り返すことで、ふくらはぎの筋肉を鍛えることが可能だ。電車内に限らず、職場での立ち仕事の合間や、自宅での台所仕事のときなど、隙間時間にトライを。

「ふくらはぎは”第2の心臓”といわれ、ヒールレイズで鍛えると血液循環がよくなり、むくみや冷え性の解消にもつながります」

加えて、風呂掃除や雑巾がけなどの家事も、安静時の3倍以上の身体活動量で、筋力強化&余分な中性脂肪の解消に役立つという。

「ジムへ通う、ウオーキングなどの運動習慣を持つことは理想ですが、『ついで運動』ならば、いつでもどこでもできます。少しでも身体を動かすことを意識して、習慣化することが大切です」